ブラック・ブレット #12「クライシス・ポイント」 感想!
こんな展開ができるって、すごい。
翠、退場
いったい何人目なのか、数えることができないというのが恐ろしい話……。
なんというか、まず、ストーリーテリングの手法として、ここまでどんどんキャラクターを殺せるっていうのがすごいと感じました。
特に近年の作品って、なかなか「キャラを殺す」というのができていなくて、キャラを殺せなかったのが大きく話題になったのが『コードギアス』ですよね。「なんでこいつまで生きてるのww」っていう突っ込みをたくさん見ました。
だけど『ブラック・ブレット』は、あっさり殺す。
残酷な世界観を描くために。
それがすごくもあり、悲しくもあり、また、物書きを目指している神酒原としては羨ましくもあり。
……というわけで翠ちゃん自決しちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!
もうやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
……と、叫んでもいられないというのがさらに辛いところ。
立派な最期でした。本当に。
浸食率がもうどうにもならないほどに進行してしまい、あとはガストレア化するのを待つだけだった翠ちゃん。
本当にガストレア化してしまえば、だれにとってもよくない結果になる。
だから、だれかが殺すしかなかった。
蛭子は、蓮太郎が殺れと言った。
彰磨は、自分が介錯するべきだったと言った。
もちろん、蓮太郎だって一度は夏世ちゃんを介錯した身、いざという時は引き金を引いたでしょう。
彰磨だってそう。
だから翠ちゃんは、残されたわずかな時間を大切な人と過ごすこともできた……けど、それで良しとはしなかった。
彼女も、誇り高き戦士なのでした。
仲間に迷惑をかけず、自分で作ったツケは自分で払う。
自ら、死を選ぶ。
そうやって、ただの戦う道具ではなく、1人の戦士としての選択ができるのが翠ちゃんなのでした。
そうやって木の影に座る翠ちゃんは、笑顔。
自分に誇りの持てる選択ができたことが、少し嬉しかったのでしょうかね。
その心意気、天晴れ。
登場していた時期はほんのちょっとで、キャラクターとしてちゃんと掘り下げてくれたわけではないけど、その姿、しかとこの目に焼きつけました。
……でも、逃げたことにするんだねw
彼女の生きた姿は、せめて里見アジュバントのみんなには知っておいてもらいたいところなんだけど、まぁ今「自決しました」って報告するのもアレか。
彼女の浸食率がもう駄目だってことはみんな知ってるわけだし、「逃げた」って報告した時点で察することができますしね。
その他
……ガドウは結局どういったキャラだったんだろうw
正義感なのか、正義に溢れる故に暴走しがちなやつなのか、はたまた悪いやつなのか。
分かんないまま逝ってしまわれた。
まぁ、悪いやつではないはずだけど、やっぱり蓮太郎を1人死地に送り込んだ判断だけは意味が分からなかったなぁ。作り手的にはどういうつもりで作ったんだろう。
その他いろいろ、言及しておきたいシーンなどがいっぱいあったんだけど、一番はやはり蛭子かなw
作戦前にキャンプで起きた殺人事件の犯人がやっぱり蛭子親子だった通り、彼らの本質はなんら変わっていないんだけど、今組んでいるこの奇妙な共闘関係が妙に面白い。
プレアデスを一緒に撃破したのも面白かったねw
あれだったら蛭子のみ、あるいは蓮太郎のみだけでも撃破できたんじゃね?と思わなくもないけど、この2人が共闘したってところがミソなので気にするところではありませんね。
自分たちの側に来なかった蓮太郎の行く末を知りたい(むしろまだ諦めてない)というのが、蛭子の考えていることなんだろうけど、次回、この親子とどういう決着がつくのかも気になるな。
あとやっぱり、小比奈が狂気可愛いw
ここはキャラ作りがいいのはもちろんだけど、悠木碧の演技も素晴らしいんだよなぁ。あのゆらゆら揺れるような興奮した声がたまらんです。
蓮太郎を撃ったイニシエーターに刃を突きつけたところは、正直ちょっとかっこよくてブルったw
里見アジュバントに入っちゃったし、次回もそれなりの活躍を期待!


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