AIR BD-BOXコンパクトコレクション 感想!
良心価格でのBD-BOXが発売されたので、購入しました。
はじめに
もともとね、AIRのBD-BOXが欲しかったのです。
出てるじゃん? すでに。アニメのBDが売れるようになったキッカケは確か『マクロスF』あたりだったと記憶しているけど、先駆け的存在になったのはどちらかというと『AIR』。
『AIR』は泣けるアニメとしても人気が凄まじく高く、僕も大好きな作品のひとつです。
京アニが誇るこの映像美を、ぜひともBDで堪能したくて虎視眈々と狙ってはいたんですけど、いかんせんBOXは高くてね。手が出せませんでした。
なかば諦めかけていたその時に出たのが、コンパクトコレクションですよ!
価格がすごく良心的で、その代わり特典などは一切ナシ。
本編映像だけをお楽しみいただくためコンパクト仕様。
……まぁね、欲を言ってしまえば、完全版OPは見たかった。
だけどまぁ贅沢は言っていられまい。
というわけで迷わず購入したという次第です。
『Kanon』と『CLANNAD』のコンパクトコレクションの発売も決定していますね。もちろん予約しております。『Kanon』の方はもう届いて、現在鋭意視聴中です。
映像
さてさて、当時のアニメ界に衝撃をもたらした『AIR』はその映像美がまずは語られるわけですが。
……正直言うとね、今のHD画質の、作画崩壊も滅多にないアニメを見慣れていると、少し見劣りする部分もありました。
特に同じ京アニ作品と比べると、全体的な作画クオリティは今の方が上。まぁそれはクリエイターが成長するという意味で当たり前のことであり、特に語るべきことでもないんですけどね。
それでも圧倒される映像美ッ!
いやぁ、メリハリと言いますか、魅せるところではしっかり魅せると言いますか、とにかく映像がすごい。それしか言えない。
1話2話のうちはまだ変なところがあった作画も、見ているうちにそんなことはなくなっていき、中だるみが起こるどころかどんどんクオリティが上がっていくんだから凄まじいです。
京アニが元請制作を始めたのは、『AIR』のいっこ前の『フルメタル・パニック?ふもっふ』から。『ふもっふ』の頃は出していたグロス請け(他社にその話数の制作の中核を委託すること)も『AIR』からは出しておらず、この頃にスタジオとしての急成長があったのでしょう。
SD画質からのアップコンバートであるにも関わらず、この美しさ。
……いえ、正直なところを言ってしまうと、BDで見てしまうと「なるほどこれはアップコンバートなんだな」と分かる画質でした。
ただ、それを感じさせないほど、現在のHD画質制作の作品に劣らないほどの映像演出が、とにかく素晴らしかったのでした。
内容
もちろん、『AIR』は内容も大事でね。
けっこう、何度も見返しているのです。今回見たのはたぶん5回目くらい。
だけど泣いてしまうんだよなぁ……。
ラストの2話はどうしても反則ですよ。
最終回の「ゴールしてもいいよね……」はもちろん、第11話の海辺のシーンが僕はいたく大好きで、もうね、止められないです。
特に第11話は、京アニの技術の大元、今も最前線でクリエイターを続けられている木上益治が絵コンテ・演出を担当しており(三好一郎名義)、メリハリの付け方が圧倒的すぎて作品世界に飲み込まれてしまいます。
やはりベストエピソードは11話だなぁ。フィックス(カメラ固定)もバッチリ決まっておりました。
……結局『AIR』って、お話の内容はよく分からないんですよね。
まぁ一応分かるんだけど、初めて視聴した時は「???」でした。今もちゃんと理解できているかどうか分からない。
だけど、感動できる何かがある。これがすごいんだよなぁ。
キャラクターは、まぁなんというか、Key作品ですよねーという感じw
アホの子率の高さは他の追随を許すまい。
ただその中でも美鈴ちんはやはり別格の可愛さだったし、僕のお気に入りの美凪はやはり美しかった。
Key的なアホの子って、僕はたぶんそれほど好きではないんです。
だけどここまで「いい」と思えるのは、京アニの力なんだろうなぁ。特に石原監督の手腕は大きかったことでしょう。
今は亡き川上とも子の好演も光ります。
鼻にかかるアニメ声を持ち、かつ演技力を兼ねそろえている点において川上とも子に勝る声優はなかなかいません。美鈴ちんってすげぇ難しいキャラクターだったろうに、見事に命を吹き込んでくれましたよ。
生前だって川上とも子の『AIR』における演技は別格だったと思っていたけど、本当に惜しい人を亡くしたと、今ではより強く感じます。
ちょっと湿っぽい感じになってしまいましたが。
とにかく『AIR』、本当に最高でした。
1クールだし、何度でも見返したい作品のひとつですね。せっかくBOX買ったんだし、布教もしてみようかしら。


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