SHIROBAKO 第3話「総集編はもういやだ」 キャプ付き感想!
これにて導入編終了!
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というわけでキャプ付き感想ですよー!
時間ないのに時間頑張って作って『SHIROBAKO』の感想書いている僕がいる。こりゃあもうカテゴリも用意しないとな……w
キャプ枚数は前回よりは少なくなったけど、それでも多くなってしまう『SHIROBAKO』マジック。通常感想も兼ねてるからかねぇ。
以下、キャプを載せながら画像に突っ込んでいくスタイルです。
キャプ絵はすべてクリックで大きい画像が出ます。

リテイクを出されたあるぴんのカット。
井口さん(総作監補)が言っていた通り、確かに声に負けてますねぇ。アニメを見ているとわりとありますね、絵が声に負けてること。普通は「あーもう無理!」ってそのまま納品するんだろうけど、木下監督はそこでリテイクを出した、と。
そういや、のちにおいちゃんと本田さん(デスク)が話してたけど、この時点でアップできてないリテイクは45カットもある模様。4話が全何カットなのかは分からないけど、「この時点でアップできてない」ってことはもっとあったということで、さすがに多く感じますねぇ。相場がどれくらいかは分からないけど、仕上がってきたものが悪いからというよりは、監督がリテイク出しまくってるからという感じがするw(遠藤さんが円さんにリテイクの多さをボヤいてましたね)

話しながら「こんな?」と、恐らくラフ絵を見せた井口さん。速い……w
アニメーターというのは下手な漫画家や画家より絵の上手い集団ですからね、総作監補レベルともなれば相当なんでしょう。

こちらは原画マンになったばかり、絵麻ちゃんのラフ原画。
あの会議のシーンからまだ続いていますから、絵麻ちゃんもまだ仕事が残ってたんですねー。4話の原画はもうすでに全部アップしてたはずだから、リテイクか。
このラフ原がそのまま一原になったら、動画の前に二原(第二原画)が入って原画の清書をすることになりますね。動画マンが清書もするパターンもあるよう。

「私、知ってた」とあるぴんのセリフを言いながら芝居を作る井口さん。かっこいい……。
ちなみに、井口さんはムサニの社員で総作監補だから『えくそだすっ!』の内容を把握していますが、多くの原画マン・動画マン、特に外部の人間は自分が描いてる絵のアニメの内容をまったく知りません。
キャラ表をもらって練習はするはずですが、原画マン・動画マンは描くのに精いっぱいなので内容を把握する余裕なんてないんですねー。だから↑のように原画マンがそのカットの意味を知りながら描いてくれるカットは贅沢なカット。

後ろからそーっと覗くつもりが、ゴミ箱を蹴ってしまって焦る絵麻ちゃん。可愛い。
『SHIROBAKO』はこういうコミカル表情が実にいいですね。

だけどまったく気づかず、作業に完全に集中している井口さん。かっこいい……。

監督ー! 寝るなー!
監督がスタジオで寝てる、なんていうのはまぁあるそうですね。家に帰ってらんないくらいの激務。


仕事内容の確認を声に出して行うおいちゃん。「山田さんどうにかしてください!」って山田さんに聞こえてるぞw
いいですね、もう深夜になってるというのにこの頑張り。おいちゃん見てると元気が出ます。
ちなみに、のちに山田さん(演出)が声に出してタイミング測ってましたが、声に出して仕事するおいちゃんはやはり演出向きだと思うねん。2クール目には昇格してそう。
そういえば、瀬川さん風邪引いたシーンから見てないんだけど、もう大丈夫なんだろうか。作業してるってことは大丈夫なんだろうけど、元気な姿を見たいね。

動画マンを確保!
演出から下りてきたカットをどの原画マン、動画マンに任せるかを決めるのも制作進行の仕事。もちろん監督、演出、作監のツテで作画に入ってくれる人もいますが、基本的には制作進行の役割なんですねー。
だからコネがめっちゃ大事。ここでは「大事なカットだから」と社内に頼むことにしましたが、例えばエリカは「新しい人に任せてみたけどよかった」と話していて、太郎は第1話で「カード全部使ったけど駄目でした」と言っていました。


小原さんの原画!
この原画が上手いのかどうか、素人の僕にもまぁ上手いように見えますが、おいちゃんが言うんだから上手いんでしょう。
しかしあるぴんが可愛い。前回の大論戦を経て、なんかすっげぇあるぴんというキャラクターが気になっています。

「可愛いなぁ~」と恍惚の表情のおいちゃんが可愛い。
いいですね、好きなことを仕事にできてるって。今回は特に激務でしたが、こんな風に上手い絵、可愛い絵を見てほっこりできるってのはなんかイイ。おいちゃん頑張れ!

エリカさんがファッションリーダーすぎて辛い。
『SHIROBAKO』では衣装にもキャラクター設定をしっかり盛り込んでいるんだけど、いかんせんキャラクター数が多く、バリエーションは限られてますねぇ。エリカさんのも出尽くしちゃってるっぽい。もっといろんな服が見たいなぁ。

木佐さんのデスク。
大量に置いてある缶は「サムライド」かな? エナジードリンクをいろいろ試していた頃にサムライドも飲んだけど、なんかすげぇ喉がヒリヒリしました。

というか木佐ぁー!
起きろー!
瀬川さんを見習えー!

おいちゃんを質問攻めにしていた本田さんをぶっ叩くエリカ。遠藤さんのこともイジり出すし、上司にもガンガン言えるこういう人が平にいるとすげぇ助かりますねー。いい先輩だ。

絵コンテだー!
……あ、絵コンテってこんなんでいいの?
って思った人は多そうですね。でもナメてはいけない、こんなんでもめっちゃ難しいのです。レイアウトとかモンタージュとかイマジナリーラインとかタイミングとか表情とかいろいろ考えて描かなきゃならないし、ラフ絵でいいと言ってもちゃんと他の人に意図が伝わるように描かないといけないしで、これを描ける人というのはやはり経験を積んだプロなのです。
経験者は語る。無理ゲーでしたわ……。

タスクを付箋で可視化、エリカさんがマジでいい先輩すぎてこの人の後輩になりたい。

「ダビングまで1時間? 何言ってんの? 20分あれば余裕だよ」がかっこよすぎて頭にこびりついて離れない佐倉さんのプライベート。
見てるのは……映画? ただの映像素材?
宇宙空間にただよう宇宙飛行士、というシーンはCG技術とかがすげぇ必要そうですね。この人撮影監督だから、その辺勉強してるのかしら。
ちなみに妻子持ち。
お子さんが「パパさん」って言ってて「ん?」って思ったんだけど、最後の方で完パケしたシーンで「ママさんいるかな?」と電話で話していました。どんな家庭なんだ……w

「おしっこ漏れちゃう~!」
けっこうビビったw
でもまぁ、山田さんが特別変人というわけではないのです。その時のセリフを実際に声に出してタイミング測らないと、うっかり短く尺を作ってしまってセリフが入らない!なんてことになるんですね。頭の中でセリフを言っても大抵は高速再生されてしまうのです。
もちろん僕も声に出してタイミング測ったけど、それでも短くなってしまった。プロってすごい。

声に出さなくてもできる人もいるようですけどねw
太郎もできるとか言ってたけど、あいつはたぶんできないわ。

監督まだ寝てる……。

お疲れのおいちゃん。
この時何時かは分からないけど、前回の会議からまだ続いているので、深夜2時とか3時とかでしょうか。ここまで残業しなければならない状況を放置はできませんが、なんかちょっと感慨深い。頑張るおいちゃんを応援したくなるからですかね。






絵コンテ
↓
原画
↓
動画
↓
原撮?
↓
色指定
↓
撮影
……んーたぶんこんな感じ!
アニメがどんな風に出来上がっていくのか、というのがよく分かる面白い映像でしたね。

目が覚めたら6時!
マジか……。そしたらまた仕事が始まるとか大変すぎる……。


マジで朝一までに原画を仕上げてしまった井口さん。
すっげぇわこの人……。最初に出てきた時はてんで目立たなかったのに、今回で相当好きになりました。ゆっくりお休みください。

小笠原さん。ゴスロリさん。
この人だって前日の帰りはだいぶ遅かったはずで、あまり眠れてないはずなんですが、なんとも優雅なこの様子……w
上の人が焦ったり泣き言言ったりすると現場全体に伝わりますからね。監督やデスクがそういうところある分、作画のドンである小笠原さんが余裕の態度を保ってくれると現場が落ち着きそうです。

気配も読めるゴスロリさんw
新人原画マンである絵麻ちゃんに仕事を見せてあげる優しい一面でした。基本的にせわしない雰囲気のアニメですが、この辺のシーンはすごくゆったりしていて、すごく好き。

動画検査の堂本さん。
アニメーターになるとまず動画から入って、スキルアップすると原画に行きますが、原画に行かずにチェックに回るのがこの動画検査。今回、たぶん堂本さんに動画を任せていますね。動画検査に進んだ人が動画をやることってあるのかしら。
と思ってとりあえずこの『SHIROBAKO』3話のクレジットを見返すと、やってたw

初登場の名前入りカットは全部キャプ取ってるので取ったけど、正直この人は取りたくなかったw

あれだけ息巻いたくせに「調子出ねぇ……」
こんなアニメーターには仕事を任せたくないものですが、1時間で8カット上げた(←驚異的)というのは本当だろうし、実際絵の上手さで言えばかなりのものなんでしょう。
太郎も「絵は上手いけど仕事が遅いアニメーター」を任されていました。
納期も大事だけどクオリティも大事、こんなところを調整しないといけない制作進行の仕事よ……。

笑顔ですが内心では血管がブチブチ千切れているに違いないw
ちなみに、監督があるぴんのカットをリテイクにしたのが10月15日のこと。その夜から会議を開始、早速作業に取り掛かる。
そして日が明けて16日。これはその日の夜。
おいちゃんはまるまる2日働いていることに……。服も変わってませんね。お風呂も入れなくて辛そう。

色指定をしているところの画面。
ちなみにこの作業、もちろん機能性は落ちますが、フリーソフトや有料ソフトの体験版でも可能です。パソコンや紙にかかる費用を考えなければ、アニメはお金なしでも一応作れます。

ムサニに信頼されている小諸スタジオ。
下請けを出すにしても、しっかり仕事を上げてくれるところに出したいですよね。元請制作を始める前の下請け時代の京アニはとても評判がよかったようで、この『SHIROBAKO』の監督である水島努のOVA作品『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』は京アニにグロスを出して超いいものが出てきたそう。


ついに壊れたおいちゃん……。
アニメ業界やばい……。

そんなみゃーもりを見かねて屋上へ連れ出すエリカ先輩。
いや本当にいい先輩だわ……。羊羹くれるし。
しかもただ優しい言葉をかけるというわけではなく、現状をしっかり把握できるように「報告してみなさい」と少し厳しめに言うスタイル。こういう現場ではこういうまとめ役が重宝するんでしょうね。

僕はこの「ケツを叩く」という芝居がすごく好きなのです。
なんだろう、見てるとこっちまで叱咤激励された気分にならない?
『ガンダムAGE』のアリーサとか『TARI TARI』の紗羽とかよかったなぁ……。
ところで、おいちゃんは恐らく20歳だけどエリカさんはいくつなんだろう(下世話

「万策尽きました……!」
切羽詰まっていてもユーモアを入れることができる、これがおいちゃんの底力。

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
データセンターの責任者出て来いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
こんなことで作業を邪魔されるのって嫌だよね……。太郎の「データって怖い」が上手いこと言っててなんか悔しい。

この時ばかりはマジで万策尽きたと思ったw
それでもどうにかこうにか間に合ってしまうんだから、アニメ制作ってすごいよなぁ。アニメが好きでもないとやってけない仕事ですが、アニメが好きなやつが集まっているからこそ、ギリギリのところで踏ん張れるのでしょう。

興津さんって何者ー!
今回は制作進行の仕事を手伝ってくれましたが、元進行……ということでいいんだろうか。実は演出まで行ってたりして。
にしても気になるのが落合。
今のところキャラが立ってませんが、口調が投げやりだったり、目上の人相手にタメ口が飛び出したりといった様子が目立ちます。かと言って態度が悪いわけではなく、敬語を使わないことによってスルッと心の内側に入っていくタイプ。

小諸さん来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ハードディスクを直で運んでくれる小諸さんがイケメンすぎるぜ。さすがムサニが信頼するだけある。

おいww監督何やってんのwwww

小諸の社長さん。
ムサニの社長とはよく知った仲のようで、よく食べ物の差し入れをし合っている感じ?
社長が出てくると一気にほのぼのムードになるなぁw

プレビューにて、あるぴんのカットを見て思わず涙ぐんでしまう社長。感情移入できるっていいなぁ。

本田さんに励まされてはにかむように「はい!」とおいちゃん。可愛い。
この4話が初進行?だったようで、それがこんなてんやわんやになるとはおいちゃんもツイてませんが、無事完パケできてよかったですねー。見てる間すっげぇハラハラしてたので、こちらもホッと息をついてしまいました。

出ました、白箱。
映像制作会社が完成した作品を納品する時、白い箱に入れるそうで、そこから題名にしているそうですね。つまり白箱とは「完成」の象徴、縁起がよくていいタイトルじゃないですか。



ちなみに、おいちゃんと絵麻ちゃんで完パケした作品を見直すシーンでしたが、この2人は毎回やってそうw
そして5人が集まる相談です。この相談は前回から始まっていて、話の流れが上手すぎていちいち感服。
次回予告でも姿が確認できたし、とても楽しみ!
絵麻ちゃんはまだいいとして、他の3人よりはアニメスタッフの面々の方が完全にキャラ立っちゃってるからなぁ……w 巻き返しを期待したいところです。




そして、リテイクしたあるぴんのカットで〆。
……泣きそうになりましたw
いやぁマジでいいカットだ。監督の熱い想いがあり、それにシンクロする制作進行があり、その期待と無茶振りを受け止めることのできるクリエイターがあり、このシーンが完成したのだと思うともう感無量でw


並べてみると一目瞭然。圧倒的によくなったね!
あとはなんか、そろそろあるぴんに本格的に感情移入しそうなので、ちょっと『えくそだすっ!』マジで見たくなってきた。
お姉さんが裏切っていたことをなんとなく察していたあるぴん、でも仲間に打ち明けられなくて、いざお姉さんが正体をバラしたタイミングになってやっとその想いを爆発させる……やべぇなんかこれだけで泣けてきた……アイドルアニメじゃなかったっけこれ……

おー!
これはあれだ、西暦3億年のやつだ!
PVには↑のシーンがあったんだけど、第1話にはなかったんですよね。
是非見たかったのです。第4話で登場だったかー。
さて以上で本編終了ですが、今回はおいちゃんにとって特に大変な内容で、第1話で「どんどんドーナツ」から切り替わった車内のおいちゃんみたいな顔がたくさん見られました。
なんか焦るおいちゃんがだんだん愛おしく思えてきてね。以下特集です。










やべぇ……可愛い……。
なんかいけないものに目覚めてしまったような気分。
でもね、こういう表情を見るたび、「頑張れ! おいちゃん頑張れ!」って気持ちがどんどん湧いてくるわけですよ。この先に笑顔が待っていると信じて、どうにかこうにか踏ん張ろうとしているおいちゃんと一緒になって唇をキッと結ぶわけですよ。
そういう魅力がありません? おいちゃんって。

監督が泣いていたという話を聞いて、笑顔のおいちゃん!
そうそう、この笑顔のための今までの苦しみだったんだよ!
おいちゃんも監督と一緒になってあるぴんに感情移入しまくっていましたからね。会議室にあるぴんたちを召喚したのもおいちゃんだし、監督がそのカットで泣いたと聞いて、本当に嬉しかったのでしょう。
完パケ品を見て、おいちゃんもたぶん泣いたはず。あるぴんのカットで〆なのは演出的にすごくよかったけど、うるうるしてるおいちゃんも見たかったw


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