響け!ユーフォニアム 第一回「ようこそハイスクール」 感想!
あんたは悔しくないわけ……?
第一印象
京アニだから見る!ってだけの、ただの考えなし京アニファンです、はい。
というわけで2015年の京アニです!
だいぶいつも通りだったw
『甘城ブリリアントパーク』の時はアニメ始まる前に原作読んだんだけど、今作は読んでいません。なぜかというと、特に理由はありません(オイ)
強いて言うなら時間がなかったというだけ……? いや、あっても読まなかったかもしれん。
というわけで、京アニが作るってだけの事前情報しか入れずに見始めました。
一応メインスタッフは押さえてましたけどね。クリスがキャラデザをするのは2006年の『ハルヒ』以来よなぁ。
いやぁ。
面白いですこれ!!
事前情報を何も入れなかったということは、京アニ制作って以外は特に興味なかったってことなんですが(コラ)、うーんさすが京アニというところでした。原作付きなので、原作のよさもあるんでしょうけどね。
複雑に揺れる思春期の心情を丁寧に、そして大胆に描いておりました。見事な第1話! 素晴らしかったです!
いつも通り
映像見たら誰が作ったかってすぐ分かっちゃうくらいいつも通り。まぁ僕は映像見てスタッフ分かるほど目が肥えているつもりはないんですけど、京アニに関しては本当に分かりやすいですねぇ。とりあえずED映像が『けいおん!』の人だ、っていうのは多くの人が勘付きそうです。
『けいおん!』の人であるところの山田尚子は、第1話の絵コンテ・演出も担当。こちらも分かりやすすぎるくらいに足を強調w 山田尚子センセーは本当に足が大好きですねー。あと、撮影効果入れまくりの桜の演出とか、まさに山田尚子という感じでした。
OP映像も非常に分かりやすいですな! これは監督の石原立也ですが、初監督作『AIR』からこの登場人物紹介映像は続いていますねー。そしてラストの教室をぐるりと回る変態カメラワーク! 久美子の目の前でいったん止まって瞳に吸い込まれていく感じが最高にクールでした!
ボソッ(浪速アニメーションの堀内さんの名前は確認できませんでしたね……
そして今作、山田尚子は「シリーズ演出」という役職についています。
他アニメ全部のクレジットを確認したわけじゃないからなんともいえないけど、この役職名、あと使ってるのは『ハルヒ』のヤマカンと『アイマス』の高雄統子くらいですよね。やはり山田尚子はヤマカンの弟子なんだなー。まぁだからどうってわけじゃないんだけど。山田尚子が演出にガッツリ入ってくるなら期待大です!
楽器作監は高橋博行。『けいおん!』と同じですね。
という感じで、かなりいつも通りでした。お話的にも、なんかキャラクター配置がたまこたまこしていますね……w
でも「いつもの京アニ」を見られる感じで嬉しいです! 新しい京アニも見てみたいけど、安定の京アニもいいですよね。つまり京アニならなんでもいいんだな。
ストーリー
さてさて、お話の方はどうなのよっと。
これは吹奏楽部のお話ですね。僕はほとんど触れたことのない世界だけど、妹が小学生の時吹奏楽部でした。確かホルン。うーんこれはどうでもいい情報w
吹奏楽についてどれだけ知っているのかというと、何故か楽器の名前は全部知ってたんだけど、公式サイトのコントラバスの「唯一の弦楽器」っていう説明を見て「吹奏楽とオーケストラって何が違うの……?」って思っちゃう程度の素人です。
だからまぁ、この世界に興味があるわけでもないんだけど、第1話はすごく面白かったです!
なんだろう。「あまり上手くない」というのが斬新でw
『けいおん!』もそうだったけど、あれは唯がさらに素人でしたからねー。
暴れん坊将軍のテーマがいきなり流れたのは笑いましたが、吹奏楽の何も知らない僕が聞いても最初の1音からバラバラだというのが分かるクオリティでした。
部室でのチューニング?は酷かったのう。半音ずれてるとかいうレベルじゃなかったですね。
そんなダメ吹奏楽部に入部する、経験者3人と素人1人の物語。
さふぁいあちゃんはどのレベルか分からないけど、久美子は大会で金賞を取ったことがあるということはそれなりに上手いんでしょう。大会といっても……えー、府大会ですかね? 地区大会には進めませんでした、というのが冒頭でした。
メインは3人だけど、僕は麗奈が気になりました。
中学3年生の時は、彼女1人だけ全国を目指していたんですねー……。久美子含め、周りが金賞(ただし代表ではない)に喜んでいる中、1人だけ悔しくて泣いている様子が印象的でした。
本気でトップを狙っていると、一番辛いのは2位ですよね。僕も何度か2位を取ったことあるけど、まぁ喜べませんでしたわ。でもまぁ家族とかは喜んでくれるわけで、妙な温度差が逆に申し訳なかったりもして。1位を取ったことは……おや……?
閑話休題。
そんな、吹奏楽部に対して本気の麗奈の動向がすごく気に入ります。ダメ金でもまぁ立派な金じゃん、くらいの久美子でさえ一度は入部しないことにしたレベルの吹奏楽部に入ったらその……あれじゃん? すごくあれじゃん? ね?
というわけで麗奈に注目していきたいですね!
もちろん、主人公の久美子もいい感じでした。本人もどうしていいか分からない、微妙な心の揺れ具合が絶妙ッ!
吹奏楽は好きだけど、ダメ金でも金は金じゃんという感じ。本気で全国目指すというよりはみんなで楽しく演奏できたらいい派。
でも、入学した高校の吹部のレベルは言葉を濁しちゃう程度に低い。
全国を本気で目指したわけじゃない。でも、全国の一歩手前、そのさらに一歩手前くらいにまで迫ったことのある久美子としては物足りなさを感じてしまった。
でも久美子は、本気で全国を目指していた麗奈の涙を見てしまっているわけで。
本気度で麗奈に全然及んでいなかった自分が物足りなさを感じるなんてどこかおこがましい……という感じに、すごくモヤモヤしてしまったのがよく分かりました。
だけど、葉月と緑が誘ってくれたから。
引っ張ってくれる友達のおかげで、どうにか入部に踏み切ることができましたね。まだモヤモヤは完全には消えていないはずだけど、「とりあえず動き出してみた」ところまでを描いた第1話は、すごくまとまっていました。
あと、さふぁいあちゃん。
とんでもないキラキラネームww 宝石だけにキラキラww ってな感じに笑ってたんだけど、よく見たら「緑輝」でさふぁいあっておかしくないです? 緑ってエメラルドじゃないんです?
繊細な演出に拍手
拍手!
いやぁ、いつも通りの京アニって書いたんだけど、新しい演出もありました。
新しい演出というか、新しい使い方というか。
桜なんですけどね。
入学のシーンで桜を印象的に描いていたのはオードソックスな見せ方なんだけど、吹部の見学を終わって帰る途中、信号待ちをしているシーン。
ここでも桜が常にいい感じに演出されていましたな。
でも、会話内容は何気ないもの。
このギャップがなんか、僕の心にすごく響きました。周りはこんなに美しい春なのに、私の心はモヤモヤ……的な久美子の心情が大胆に表れていた気がします。
あとは、チューニングのシーンですね。
久美子と葉月、そして緑、3人それぞれのチューニングに対する感想が一発で分かるシーンでした。
久美子は「やっぱり下手だ」って眉が下がって、初めて間近で見る葉月は目を輝かせて、緑は期待外れの音に一瞬考えが追いつかずに久美子の方を見てしまう。
うーん。
こういう演出力は鉄板ですなぁ。
その演出を盛り上げる作画についても、最初は「今回のキャラデザちょっとモサいなぁ」って思ってたんだけど、表情を描くことに関しては本当に抜群ですね京アニ!
ワンシーンワンシーンにいちいち感動してしまいます。作画のいいアニメってもう珍しくなくなったけど、表情を描く力は京アニがまだまだトップですわ。
でもポニーテールの方が好きでした。
余談
担任のちょっとキツめな先生。制服の乱れを注意するのはいいんだけど、その場で直させるのは15歳のオトコノコたちに酷すぎると思いました。
ようは生足の面積が減るってことなんだけど、スカートの丈を戻す仕草って思春期の野郎にとってはすごくヤバイやつだと思うんです。みんな頭の中が大変なことになってしまったと思うんです。その辺の配慮も必要だと思うんです。でも今夜のおかz
でもこの先生、1人ひとり頷きながら名前呼んでたけど、一発で全員の名前と顔を覚えてしまうんだろうなと思ったw
だとしたらいい先生だなぁ。僕は学校の先生を嫌いになることが少なかったんだけど、「私名前覚えるの苦手なんです」ネタは大嫌いでした。分かるわそんなの! 何十人も一気に名前覚えるの難しいの言われなくても分かるっての! それはあなたが苦手なんじゃなくてみんな難しいの! でもそこを頑張って覚えるのが先生の仕事なんじゃないの!?
さふぁいあちゃんの名前も「もう間違えない」って言ってたし、この先生、なんだか好きになりそうです。


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