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名探偵コナン

名探偵コナン 劇場版『業火の向日葵』 感想!

少し微妙だったなぁ……と感じました。

 
 
 


第19作目です。
今回は……、どうも最後まで乗り切れませんでした。うーん。
劇場版コナンの大ファンとしては悲しいことです。でもあまり面白いと感じられなかったので、仕方がないというか。
それでも第17作目『絶海の探偵』よりは面白かったです。
そういや、今回の脚本は『探偵』と同じく櫻井武晴でした。僕はこの人の脚本回でいつも微妙って感じてるなぁ。

まぁ『探偵』にしても今回の『向日葵』にしても、楽しかったという人は大勢いるでしょうから、僕の意見だけが絶対ではないんですけどね。
特に今回のは、ここがおかしい!っていうのがあったわけではなく、単純に僕が乗り切れなかったというだけの話です。

今回の灰原
毎度恒例、灰原について!

今回は……、出番だいぶ少な目でしたね……。
『探偵』でも少なかったです。まぁ、毎回活躍させなきゃならないキャラクターでもないから、活躍がないだけならまだいいんですけどね。

なんか今回の灰原は、伏線を綺麗に放置された感が……!
美術館(損保ジャパン日本興亜ww)へ向日葵を見に来ていたおばあさんが灰原の恋心を見抜き、アドバイスを与えるという素晴らしすぎるシーンがあったというのに、最後までこのシーンが活かされることはありませんでした。

ただ見つめているだけでは後悔する。
……っていう話だったのに、灰原最後まで見つめているだけだったじゃーん!
見つめているだけでコナン脱出してきたじゃーん!
結局コナンがすごいだけじゃーん!

見つめているだけではない、何かしらの行動を起こしてくれるものだと思っていたのですけど、その期待が裏切られた感じでした。
僕は灰原が大好きだけど、別に映画は蘭メインでいいんですよ。そういう作品だし、蘭も好きだし。
でも灰原は準メインくらいには配置させていいと思うのです。今回はわざわざ伏線も貼ったんだし。

でも次回は……デュフフ……

感想
なぜあまり乗り切れなかったんだろう?と考えたんです。
一番大きいのは、たぶん怪盗キッドの扱いです。

終盤まで、すっごくモヤモヤした気分が続くんですよね。宝石以外を狙っている、人命にかかわるような行為が見受けられる、ということからコナンもずっとモヤモヤしていましたが、本当にこの状況にはモヤモヤさせられました。
このモヤモヤが、最後に一気に晴れてくれたらよかったんだけど、そうはならなかったなぁというのが僕の感想。

結局キッドは、真犯人の行動を妨害していただけでした。
というのは、いいんですが。
動機がどうも、納得しがたいというか。損保ジャパン日本興亜美術館の館長が依頼主だった、ということだけど、そのためにあそこまでするんだ……というちょっとした置いてけぼり感が。
次郎吉の側近に化けていた仲間が涙流してたけど、なんでなん? 館長のエピソードがそこまで響いていたの……?

あとは、キャラクターの行動がどうも解せないというのもありました。
クライマックスです。なぜコナンは危険な美術館内にわざわざ戻ったんだ……?
1人なら絶対に脱出できる、という計算のあったキッドは百歩譲って分かるとします。それでも、あそこまでして絵を守ろうとするのは分かりませんでしたけど。
コナンがいない、ということで入っていった蘭のことは分かります。
でもコナンは2枚の向日葵を心配して入っていきましたよね……。中に誰か残っているって分かっていたらコナンは入っていくやつですけど、なんで絵?という感じでした。

全体的に、人命よりも絵の方が大切にされている感があって、入り込めなかったのかなぁ。
次郎吉あたりとか、終盤、絵の心配ばかりでしたよね。いや、絵の心配するのは分かるんだけど、まずは全員の避難が確認できてからじゃないの、という。

事件については、面白味も何もありませんでした。
殺人事件が起きていない……というのはいいんですけど、それにしても美術館が崩れるまで緊迫感らしい緊迫感がなかったなぁと。あとは冒頭の飛行機くらいですか。
取ってつけたような兄弟の殺人事件は蛇足に感じました。それ過去の話じゃん? しかも現時点の事件とあんまりつながりないじゃん? しかも「真犯人は別にいる」という状況でやる話でもないと思うのです。

犯人はもう、とにかくつまらなかったです。
「向日葵の大ファンだからこそ許せなかったのよ!」
お、おう……。

人間関係が絡んでいるわけではなく、ただ絵が贋作だというのが許せないとかよく分からない動機でした。
しかもちゃんと本物らしい。ただの勘違いってことだよね……?
なんのストーリー性もなく、頭のおかしい馬鹿の暴走に振り回されていただけでした。

キッドの脱出劇はかっこよかったけど、コナンはなんかショボかったなぁ。
周りがみんな見ているだけ、というのがどうも変な感じでした。いや、分かる。あの状況、湖に飛び込んでいく方が自殺行為だってことは分かる。でも、コナンがピンチなのにみんな見てるだけ、っていう状況はあんまり面白くなくないですか……。
『探偵』も同じ感じでした。クライマックスの蘭の救出劇、分かる、その流れになるのは分かる。でもコナンがずっとCICに籠もったまま。カタルシスがない。
みたいな。

櫻井武晴じゃなくていつもの古内一成がいいですわ。

なんか文句ばかりになってしまいました。
どの作品に対しても「面白い!」って言いたいんだけどなぁ……。今回は1人で見に行ったんですけど、たぶん家族ともう一度見に行きます。2回目はもっと面白いところを発見したいところです。

次回作
第5作『天国へのカウントダウン』
第13作『漆黒の追跡者』に続き……。

黒の組織との対決ですよーーー!!!
いやぁ、予告にはテンション上がった! ついに黒の組織映画第3弾がやってきますね!
次は節目となる第20作目。節目に相応しい出来の映画を期待したいですな。

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3 Comments
名無しる@ふわさん "タイトルなし"
僕も毎年初日に映画を観に行くぐらい生粋のコナンファンのコナンファンなのですが、……びっくりです、まさか神酒原さんとここまで感じ方が違うとは……。
というのも、僕はこの映画すごく面白かったなあと感じたのです。正直前作の『異次元の狙撃手』よりも断然好き。映画館出た後の満足感も、歴代映画の中でも屈指の満足感でした。
なんでここまで感じ方が違うんだろう……?
あえて理由を探すとするならば、僕が単純に「怪盗キッドがでてくる映画」ってだけで満足してしまうからかもしれません。神酒原さんの言うモヤモヤがいまいち晴れなかったっていうのも僕は感じませんでしたし。
あと、今回は死人が誰も出てなかったってのも、個人的にはポイント高いかもしれません。

>動機がどうも、納得しがたいというか。損保ジャパン日本興亜美術館の館長が依頼主だった、ということだけど、そのためにあそこまでするんだ……というちょっとした置いてけぼり感が。
>次郎吉の側近に化けていた仲間が涙流してたけど、なんでなん? 館長のエピソードがそこまで響いていたの……?
あれ……?僕の認識が間違っているのかもしれませんが、キッドの仲間はあのおばあさんが火事で恋人?と生き別れになった時あそこにいた男性ですよね…?だからキッドは自分の仲間(寺井さんでしたっけ)の為に今回の行動に出たんだなって思ったんですが……。おばあさんの恋人が命をかけてまで守ったのがあのひまわりで、寺井さんはあの火事の現場にいた者としておばあさんが無事にひまわりを見る、というのを見届けたかった。で、おばあさんは感動的にも恋人の守ったひまわりを見ることができ、側近に化けていた寺井さんは涙を流した、という流れだったと思ったんですが……(間違っていたらすみません)

>櫻井武晴じゃなくていつもの古内一成がいいですわ。
櫻井さんは相棒など推理ドラマの脚本を本来はフィールドとされる方ですし、ザ・アニメっていうのを求めている人にとっては古内さんの脚本の方が受けがいいのかもしれません。いや、これはこの前ユーフォニアムの記事で言った「女性だから生々しい脚本が書ける」というのと同じように、ある種のレッテル貼りかもしれませんが。僕は櫻井さんの脚本、好きですよ?
2015.04.19 16:54 | URL | #- [edit]
名無しる@ふわさん "タイトルなし"
あと、今回は死人が誰も出てなかったってのも、個人的にはポイント高いかもしれません。

あ、すみません……。これは現在の時系列に限った話であって、過去を含めると普通に死人出てましたね……。
2015.04.19 16:58 | URL | #- [edit]
神酒原(みきはら) ">名無しる@ふわさん"
>というのも、僕はこの映画すごく面白かったなあと感じたのです。
ほう! そうなのですね。皮肉とかでもなんでもなく、羨ましいです。やはり「楽しめる」というのが一番ですからね。作品を楽しめなかったら、いつも、楽しめなかったことに対してさらに落ち込んでしまいます。

>あえて理由を探すとするならば、僕が単純に「怪盗キッドがでてくる映画」ってだけで満足してしまうからかもしれません。
理由らしい理由はないような気もします。なんで楽しめなかったんだろう、というのはよく考えますが、結局「ただ合わなかっただけ」となることが多い。見方が変わることもありますけどね。
モヤモヤが晴れなかった、というよりは、僕はもしかしたら「モヤモヤせずにキッドとの対決が見たかった」のかもしれません。キッドへの疑惑なしに対決してくれた方がワクワクできるというか。

>あと、今回は死人が誰も出てなかったってのも、
>これは現在の時系列に限った話であって、過去を含めると普通に死人出てましたね……。
死人が出たか出なかったか、は、僕はあまり気にしませんね。出ないなら出ないなりの面白さが追求できるだろうし、もちろん逆もしかり。今回は基本的に死人なしだったのに、なんか過去回想で無理やり死亡事件を入れ込んできたなぁ、という感じがしてしまって。

>僕の認識が間違っているのかもしれませんが、キッドの仲間はあのおばあさんが火事で恋人?と生き別れになった時あそこにいた男性ですよね…?
こ……これか……? 僕はこれを勘違いしてしまったのか……?

あれでも、キッドは「音声テープで依頼があった」って最後に言ってませんでしたっけ? その依頼主が美術館の館長でした、みたいな。館長は次郎吉に「おばあさんを招待して欲しい」と言ってましたし。
ぬぅ。
まぁもう1回見に行くので、きちんと見てみます! もしかしたら見方変わるかもしれません。

>櫻井さんは相棒など推理ドラマの脚本を本来はフィールドとされる方ですし
これをいうなら、古内一成も最初はドラマからだったので、フィールドはあまり関係ないかなと思っています。もちろん、アニメ畑で経験を積んでいる方が確実なノウハウがあると思うんですけど、ドラマ畑の人が面白いアニメを書けない、ということにはなりませんし。
単純に、櫻井武晴が脚本を担当した2回が僕にとって外れだった、というだけです。もちろん3回目があれば超面白いかもしれない。でも、期待するなら古内一成になっちゃうよね、というこってす。
2015.04.22 22:36 | URL | #- [edit]
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