響け!ユーフォニアム 第四回「うたうよソルフェージュ」 感想!
すごく元気出た! 私も頑張らなきゃ、って思った。だから、ありがとう。
言葉って大切だなぁ
……と、思いました。
実に気持ちのよいお話でした!
すごく、なんか、心が豊かになった感じがします!
なんというか、当たり前のことなんだけど、言いたいことをちゃんと言葉に出して言うってすごく大切なんだなぁと思いました。
もちろん、↑の久美子のセリフなんですけどね。
最初は麗奈でしたね。
滝先生の方針?指導能力?について少々喧嘩になった久美子と麗奈だけど、麗奈は自分が少々熱くなりすぎていたことに気づいたようで、きちんと謝罪してくれました。
……滝先生が優秀だ、という点に関しては譲る気がないようだけどw
いいと思います。麗奈はすごく、自分の思っていることとか立場とかをハッキリさせたがる子ですね。出る杭は打たれる日本社会では生きづらいだろうけど、とても好きです。
そしてそれに対し、このまま会話が終わってしまっては後悔すると感じた久美子。
呼び止めて、自分の気持ちをきちんと言いましたね!
前日のことを謝ったのはもちろん、ドヴォルザークの演奏に元気づけられたことを話したのは本当によかったと思います。麗奈も表情が変わりましたね。
恥ずかしくなって逃げてしまったけど、久美子の肩からは力が抜けました。ずっと胸の奥でつっかえていたものが取れたんでしょうな。
これにて、久美子と麗奈の距離が一歩縮まりました。いいなぁ……。青春だなぁ……。
と、いうのもよかったんだけど、個人的に好きなのはそのあとの中川先輩とのシーン!
「みんなで合わせてみませんか」って聞いたら、あっさり「いいよ」と返ってきましたねw
言葉を交わしてみなければ、何も分からないし、何も始まらない。
もちろん、あまり言葉を交わさずとも連携が取れるのが理想的なチームなんでしょうけど、そんな教科書的な100点はいりませんね。大切なのは、そのチームなりのやり方を見つけること。
この吹部は、まぁいろいろな問題を抱えていたわけだけど、一番の問題は「停滞していたこと」なのかなぁ。その停滞を打ち破るためには、言葉が必要だったのでした。
その一歩を踏み出せた久美子は偉い! 先輩相手によく言った!
その勇気をくれた麗奈にも拍手を送りたいですね。でも麗奈は、ちょっと部内における立ち位置の心配があるんですけどね……。
結局みんな、吹奏楽が好き
と、いうことなんだと思いました。あくまで僕の感じ方ね。
そのまま中川先輩の話なんですけどね。
この子はまぁ、よく練習をすっぽかしているようだし、練習に出てもサボってばかりだしでよい印象はなかったのですけど、なんとなく、その気持ちが見えた感じがしました。
中川先輩は、2年生の残留組。退部した子たちがやる気に満ち溢れていたようだけど、残留組の多くはそれほどやる気がないように見えていました。
でもたぶん、「やりづらかった」だけだと思うんです。
具体的にどんな事件だったのかは分からないけど、その後、2年生(当時の1年生)の残留組はすごく微妙な立場に立たされたはず。別にね、中川先輩らだって「やる気がない」わけではなかったはずなんです。やる気がないなら、そもそも入部なんてしないわけで。
でも、目に見えてやる気を出していた連中が先輩と対立して辞めてしまったものだから、恐らく残留組は「やる気のないメンバー」というレッテルを貼られたんじゃないでしょうか。
その雰囲気が、残留した2年生らを少しずつ圧迫していたんだと思います。その雰囲気を抜け出せた後藤先輩の方がすごい。
まぁ、他の2年生の描写が少ないので「2年生ら」とまとめるのは難しいんだけど、少なくとも中川先輩はそうだったはずです。
恐らく、「それなりに真面目に練習するゾーン」と「不真面目なゾーン」の間に太い境界線が敷かれていたのではないでしょうか。「不真面目なゾーン」に押しこまれた中川先輩は、なかなか真面目なゾーンに足を踏み出せずにいた。
そこで手を引っ張ってくれたのが、久美子だったんだと思いますね。
1年生は事件とは直接無関係だから、この部の特殊な雰囲気の枠外にいる。それが全体的な不和を強調してもいたんだけど、逆に言えば、1年生が行動を起こすことができたら、それはあっさりと起爆剤になるんですよね。
中川先輩は、すごく救われたのではないでしょうか。声をかけてもらえて。
だから、あっさり音合わせに参加した。
……まぁ、ここまで僕の妄想でしかないかもしれないですけどね。少なくとも、僕はそう感じました。そのせいでなんか、中川先輩がすごく印象に残っています。
あと、ポニテ可愛い。
あと、眠そうに歩くの可愛い。
結局みんな、大なり小なり、そんな感じなんだと思います。どんな感じなのかというと、吹奏楽が好きなんだよね、という。
それぞれの好きの度合い、あるいは吹奏楽に何を求めるかが違うから、なんかおかしなことになっていただけで、その根底には好きという気持ちがあるわけです。
……そこに火をつけようとしたのが、滝先生の指導だったわけですね!
第1話の感想記事で「上手くない」って書いたんですけど、その意見は変わっていません。滝先生の指導は上手くないです。
でも、そもそも上手くやろうとしていないようですね。
上手くやるっていうのは、まぁそれにもいろいろあるんだけど、全員が不満なく活動できる妥協点を探せること……という感じでしょうか。
それができれば理想なのかもだけど、やはりそれも教科書的な100点と言えそうです。滝先生がどう思ってこのような指導を行っているのは分からないけど、少なくとも、この部で「上手くやる」のは無意味だと思ったのでしょう。
だから、火をつけようと思ったんじゃないですかね。
この部がこのままではいけない、というのは誰の目にも明らかなんだけど、部員の中にそれを打ち破れる子はいなさそう。そこで、先生が起爆剤になる、と。
相当きつい物言いもあったけど、少なくとも、この吹部は動き出しましたね。議論も生まれた。
そしてその試みは成功して、吹部のみんなは「とりあえずの合奏」ができるようになったのでした。
前回はあれだけボロクソ言ったけど、それは最低限もできていなかったからで。そんな状態から一週間で「とりあえずの合奏」ができるようになったということで、今回はなんかすごく褒めてくれましたw
発破もかけてくれましたね。部員たちの表情が前回とは明らかに違います。
あとは部員のリタイアの問題が残っているんですけど、それは追々でしょうな。葵ちゃんがいるし。
……前回の感想記事で、僕はけっこう滝先生について文句を言ったんですけど、それはちっとも練習を見てくれる気配がなかったからでした。
厳しい物言いは、いいんです。あまり好きではないですけど、それくらいで文句言ったりはしない。実際、演奏酷かったですしね。
でも練習は見ろよと。それお前の仕事だろうと。そのつもりで顧問引き受けたんだろうと。そう思っていたんです。
だから、今回きちんと練習を見てくれてすごく嬉しかったですね!
練習内容は厳しかったので、部員からは不満の声が噴出していましたが、「いいぞいいぞ!」という気持ちで見ていましたw
フルートの子を泣かせていたのは、さすがに心臓に「うっ」と来ましたが、これも恐らく、滝先生としては「期待」してのこと。
泣かされていたのは3年生でした。ろくな演奏ができていなかったわけだけど、これまで部活に所属してきたからには、吹奏楽が好きだということでしょうから、この子は本当ならもっとできるはずだと滝先生は期待したんじゃないでしょうか。
泣いたのも、滝先生の物言いに傷ついたんじゃなくて、いいように言われてしまうのが悔しかったから。……たぶんw
フルートの子には、ここから是非巻き返して欲しいですね。
(ところで一番の問題だったっぽいホルンはどうなったんだろう)
京アニトーク
足は口ほどにものを言う。
……と、言わんばかりの山田節でございました!
第1話は「足、足、足」でしたが、今回はどちらかというと大事なところでズバッと「ここで足ぃぃッ!」みたいな感じでしたね。はい、校舎裏の久美子と麗奈のシーンです。
その他、今回はデフォルメ描写が目立ちましたね。
主に久美子なんですけど、なんというか、作品の空気を壊しすぎない絶妙なデフォルメ具合でした。おかげで久美子がえらく可愛く見えたw
というのも含めて、今回はすごくいい映像だなぁと思いながら見ていたんですけど、足とデフォルメを除いてどうも「山田尚子っぽくもないなぁ」と感じていました。
クレジットを見てみたら、なるほど、Aパートは石原立也だったのですね!
石原監督の手腕はさすが。石原&山田のタッグは相変わらず最強だなぁ、と感じた1話でもありました。


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